今年は通常時期に梅雨が明けてから、夏季の猛暑と少雨が9月中旬まで続きました。 安曇野天王原畑で9月下旬に収穫した品種のなかでシャルドネ、バルベラ3年目、ムールヴェードル3年目の糖度計の写真を添付しました。糖度がかなり高く凝縮感もあります。野菜たちには過酷な夏季でしたが、ワインぶどうたちにとっては良好な環境で育ったように思います。収穫時期は平年より少し早めになっています。 北アルプスを吹き降ろす風もあり、最高気温が35度でも早朝には23,24度まで下がっていますので呼吸過多にもならずに養分が果実に蓄積されたようです。昨年の実は適度な降雨によりパツパツと太っていましたが、今年の実は小粒で味が濃いです。昨年はもちろん野菜は豊作でしたね。 シャルドネ糖度 バルベラ3年目糖度 ムールヴェードル3年目糖度
夏から先日まで募集しておりました、Boonofarm ゴールド会員様ですが、6名のご応募をいただきました。誠にありがとうございました。 信州安曇野天王原ヴィンヤードで常念岳を眺めながらのBBQワイン会など安曇野での集まりを年に1回開催し日本の田舎原風景のようなほのぼのとした気持ちとともにそこで収穫され造られたワインを楽しんでいただければうれしいです。今後ともよろしくお願いいたします。
信州は安曇野市明科の山奥に昔の国鉄時代に使っていた線路が廃線となってしまったところがあります。その廃線は現在、明治の鉄道の面影が残ったウオーキングコースとなっています。その一番奥行政堺のところに、使われずにいる長いトンネルがありまして、僕は勝沼トンネルカーブみたいに多くのワイナリーさんがワイン瓶熟倉庫として利用してはいかかが、と思い、安曇野市にお願いして1年間温度記録計を置かせていただきました。その記録用紙がこれです。 温度推移(上段)/湿度推移(下段)をみると、夏8月8日から8月30日の期間で、温度約12度、湿度93%程度でほぼ変化しない状態で推移していました。 トンネルは山をくりぬいていますので土の厚さは100メートルくらいはあると思われます。やはり、海外でよくある地下セラーはワインが時を過ごしていくのに理想的な場所ではないかと思いました。冷房の電気代もかからないですし。