信州は安曇野市明科の山奥に昔の国鉄時代に使っていた線路が廃線となってしまったところがあります。その廃線は現在、明治の鉄道の面影が残ったウオーキングコースとなっています。その一番奥行政堺のところに、使われずにいる長いトンネルがありまして、僕は勝沼トンネルカーブみたいに多くのワイナリーさんがワイン瓶熟倉庫として利用してはいかかが、と思い、安曇野市にお願いして1年間温度記録計を置かせていただきました。その記録用紙がこれです。 温度推移(上段)/湿度推移(下段)をみると、夏8月8日から8月30日の期間で、温度約12度、湿度93%程度でほぼ変化しない状態で推移していました。 トンネルは山をくりぬいていますので土の厚さは100メートルくらいはあると思われます。やはり、海外でよくある地下セラーはワインが時を過ごしていくのに理想的な場所ではないかと思いました。冷房の電気代もかからないですし。
天王原には14種類のワイン用ぶどう品種が植栽されています。 本日全部の品種を見てみたところ、シャルドネとアルバリーニョが開花し始めていました。収穫が早めのソービニヨンブランはまだ開花が見当たりません。収穫時期と開花時期は必ずしも連動していないようです。桜が早く咲き、芽吹きも早かったのですが、4月、5月と平年並みの気温推移で普通スピードに戻ったようです。
安曇野天王原圃場にはキジさんがたくさん出没します。ここは俺たちの住処だぞと言わんばかりに悠々自適に過ごしています。 それはそれで、自然との共生で素晴らしいのですが、収穫時期だけはどこかに移住してほしいと願っています。というのは、熟してきたぶどうたちをチュンチュンとつまみ食いしてそこから腐敗菌が発生してしまうからです。キジさんの取り分はあげますよ、くらいのおおらかな気持ちでいたいものです。