2021年初より、新たに約50アールの荒廃農地の開墾をしました。 そこには、ソービニヨンブラン、アルバリーニョを植栽しようと計画しています。 ソービニヨンブランは、安曇野一帯が産地化しつつありますので安心して栽培できると思います。 アルバリーニョについては、チャレンジですが、和食に合うイメージがあるので今後を期待して 栽培していきます。 ...
2020年は、暖冬からスタートしましたが、かつてない冬季の少雨のためか、桜の開花は平年並みでした。 その後6月から7月も過去最大量の梅雨となり、防除作業も難しい時期を過ごしました。夏から秋の収穫期には台風がひとつも通過しないほどの好天に恵まれました。晩成種はとても良い結果となりました。 この年のブドウは、フィールドミックスした新商品となって21年秋ごろにリリース予定です。
2020年は過去に例を見ないほどの雨量の多い長い梅雨となりました。おかげで、ぶどう栽培を始めて以来初めて梅雨時期にSSが畑にはまり込んで動けない状態を5,6回経験しました。 一番下のメルロー畑は、ここから上の畑と違い粘土質土壌ですので、上部の砂礫質土壌で浸み込んだ水が粘土層に到達し湧水となって湧き出てくる現象が顕在化した年でした。 そこで、収穫後の少し余裕のある時期に対策を講じています。中古のバックホー0.08も大活躍で支出するお金をだいぶ節約できています。来年の栽培で排水ができて品質がより良いぶどうになるか検証していきます。
4年目にしてやっとある程度の量が収穫できた善光寺龍眼。 天王原では竜眼の仕立てとして垣根式に挑戦しています。今年の収量は50キロで全量を近くのルミリュウさんに醸造委託して、シュールリー的な方法で白ワインにしてもらいます。青タンクひとつ分には量が少ないので今回は、安曇野市内の別農家さんの竜眼を加えていただき200本、来年6月頃にリリース予定です。 栽培方法については、さらに試行錯誤を重ねて垣根式甲州のように糖度20度を目標にしていこうと考えています。
安曇野ぼーのふぁーむ明科の圃場区画で一番下の区画は、わが園では珍しく強粘土質の畑です。ゆえに、砂礫質の傾斜地に地下浸透した雨は浸透後粘土層に達しその上面を下に流れてきます。この区画はその粘土層が地表部に露出した部分です。 過去最大と言われる降水量が多かった今年の梅雨により、多数の湧水ポイントがあることがわかりました。この圃場のメルローは30本ほど7月に落葉しました。恐らく水分による毛細根の腐敗死が地下でおきていたのかなと思います。過去6年間で初めての体験でした。 それで、湧水ポイントを覚えているうちにしっかりした排水工事をしてこの区画を良質なぶどう園に改良したいと思います。強粘土質の土壌は長野県内でも良質なブドウが出来ているところがありますので、砂礫質の天王原のなかでは異色の味わいが楽しめるワインになることを期待しています。
ぼーのふぁーむ明科圃場では、晩成種のカベルネソービニヨン、フラン、善光寺龍眼がまだ実を付けています。 一カ月前にご報告した善光寺龍眼の写真からさらに色付きそろそろ収穫日を決める段階となりました。4年目にして初収穫になります。棚の龍眼とどのように味わいが違うか楽しみです。
9月15日、4時よりシャルドネ収穫の準備をしました。 安曇野天王原圃場に上っていくと、なんと鹿さんが5頭走り回っていました。一体何をしにわが畑に来ているのか、果実を傷付けなければいいのですが、、、
長野県に古来からあるワインぶどう「善光寺龍眼」ですが、欧州系品種と違って、1年目、2年目は果実を付けず心配しました。 しかし、3年目で一樹にひと房なり、4年目にして新梢の7割にひと房ずつ果実を付けました。今年は、30〜40キロくらいしか収穫できないので試験的に醸造してみようと思います。
天王原のシャルドネたちは伸長が早くもうトップラインまで届いてきました。570メートルから600メートルの標高差がありますので、下の畑から順番に上の畑にむかって作業していきます。 気が付いてみると、日没近くになることも多いこの頃です。日没時には、梅雨時期ならではの雲とその間からの夕陽が光背のように安曇野有明山を浮かび上がらせています。
天王原カベルネソービニオンの開花写真です。 天王原メルローの開花写真です。