6年前から育成しておりました天王原圃場の垣根龍眼ですが、本日ラベルが届きましたので1本だけ貼りました。 いろいろと試行錯誤を繰り返してきた垣根龍眼、まだまだこれからです。水分ストレスを如何に与えることができるか、が日本の栽培にとって大切なことを少しだけ学んだ気がしています。美味しいワインを飲むためにはぶどうにも苦労してもらわないといけないのです。農家としては水分を適度に与えて果実重量も取りたいと思ってしまうのですがそこはぐっと我慢です。 5月28日の新商品試飲販売会に間に合いそうなのでほっとしています。今回のビンテージ2022は252本ですのでご興味ある方はお問合せいただければ幸いです。
一昨日からの雨で久しぶりの畑です。 畑にいろいろな品種を植栽しているので、芽吹きの状況を確認して回りました。ちょっと見ないうちに新芽が伸びていました。芽搔き作業もやらなければとか、いろいろ作業を考えながら振り返ると田んぼがキラキラ輝いていました。畑も緑、樹も緑が増してきて忙しくなる今年を予感させます。
五月下旬のPBワイン試飲販売会に向けて鋭意新商品準備を進めています。 この度、いままでで一番思い入れのあるアイテム:天王原垣根龍眼シュールリー(無補糖)を発売すべくラベル作成しています。 垣根龍眼は、山梨の高畝式垣根甲州の栽培を参考にして龍眼種でチャレンジしてみようと始めました。たくさんの思いが詰まっております。 垣根仕立ての龍眼はやっている人が回りにおらず、ある専門家にアドバイスを求めたところ、やめたほうが良いと言われました。おそらく、農家としてやるものではないという意味だったと思います。(確かに採算は合いませんね(笑)) 垣根仕立てにし、水分ストレスをかけて栽培すると従来の栽培方法に比べて収量が半分から3分の1くらいになると予想されます。房、粒が小さくなるということと、畑の生産効率が落ちることによります。 植栽してから3年は花芽がつかずヤキモキしました。これは、初年度から花芽をもつことが多い欧州系品種との大きな違いです。6年目にしてやっとまともな品質の果実になりました。つまり、粒が小さくなりその分凝縮感があって、棚栽培では不可能と言われている糖度20度も房によっては達成することができました。棚栽培では糖度は15から16度程度なので龍眼は醸造工程で補糖が当たり前と言われています。今回の新商品は補糖していません。また、陰干しにもチャレンジし、10%程度の房を10日陰干しして混醸しています。陰干し技術はまだまだです。次回の課題です。 6年前に植栽を一緒にやってくれた娘がたまたまですがドラゴンの画を描いていましたのでそれをエチケットに使わせていただきます。 長野県の古来からの固有品種:善光寺ぶどう龍眼を高品質ワインにして世に問いたいという想いでやってきました。また、多くの方のアドバイスを頂きましたことを大変有難く思います。 それにしても、ラベルがいつ仕上がってくるかハラハラドキドキです。