5月は最近になく高温にならずに平均的な気温が続きました。6月に入ってから最近30℃を超える日が出てきてぶどう樹も活発化してきました。 シャルドネ区画は標高580mから610mにかけて段々畑になっているのですが、基準として観ている辺りが開花し始めました。これからの梅雨がどうなるかが心配なところです。
安曇野天王原のぼーのふぁーむ明科圃場の隣接地にはいくつか雑木林のような荒廃農地が点在しています。 この4月から6月にかけて、3か所の隣接地をワインぶどう畑に再生中です。 新植する品種は、ツバイゲルト、龍眼、ソービニヨンブランの予定です。ここまで定植すると9種類の品種を栽培していくことになります。 いや、もうひとつ秘密の品種も検討中です。
天王原樽熟A2019 天王原の単一畑の区画でメルロー、カベルネソービニオンを混植している区画の葡萄を混醸して新樽100%で熟成させた一品。バランスが良いです。 生産本数 270本 限定商品 Passion樽熟 天王原メルロ2018 2017年このアイテムは日本ワインコンクールにて入賞しました。樽熟成10カ月。2018年も品質のよい年となりましたので熟成させて飲みたい一品。
5月25日の予定でご案内しておりました、新商品販売会ですが、新型コロナの影響を考慮して一カ月ほど延期いたします。 日時:6月30日 火曜日 午後3時~8時頃まで 場所:安曇野市明科中川手 給然寺大広間 新アイテム4種類、バックビンテージ2種類をご用意してお待ちしております。ご興味ありましたらよろしくお願いいたします。
5月3日からファーマーズガーデン明科店頭にて、えべや善光寺龍眼2019を販売開始いたします。 善光寺龍眼種は、長野県固有品種で欧州系の遺伝子を90パーセント以上持っています。房は甲州種と似ています。 Web販売の準備は現在進めております。 安曇野天王原の畑にも龍眼が植えられている区画があり、ちょうど萌芽期を迎えております。
第2回目の販売会を安曇野市明科の給然寺大広間にて開催いたします。ご興味のある方はぜひお越しくださいませ。 今回の注目アイテムは、天王原ヴィンヤードの一区画の栽培品種を混醸した「天王原A2019」と「えべや 善光寺龍眼2019」です。 今回の天王原の混醸はメルロー75%、カベルネソービニオン25%で、メルローの収穫期に同時にカベルネソービニオンも収穫し、果汁を発酵段階から一緒に行うことで、より一体感を出そうというものです。 また、善光寺龍眼は長野県の古来からある土着品種で、地元で飲んでいただきたいアイテムです。普段食に相性がぴったりだと思います。
2019年1月から3月は平年に比べて暖かく、月当たり降水量も数ミリと少なく乾燥した冬を過ごしました。その結果、発芽が昨年に比べて2週間ほど遅くなりました。開花も遅くなりました。また、梅雨は平年より10日程度長く安曇野天王原では7月29日まで雨模様で、その後から数日は急に晴天となり最高35度の日が続きました。メルロー樹はこの気候変化に対応できず一部で植物生理障害が起こりました。べレゾンは8月15日頃から始まりとても遅い色付きでした。 この厳しい経過から9月は一転晴天が続き遅ればせながら糖度が追いついてきた年です。 シャルドネはとても良い状態で健全な果実が収穫できました。 追伸 試験的に植えた善光寺龍眼2本の樹に3年目にして初めて各1つずつ果実が実った記念すべき年です。 安曇野天王原の垣根龍眼の実の写真です。
髙橋節郎氏は現在の安曇野市北穂高の地で生まれた漆芸芸術家です。また、再生保存されている髙橋氏生家のある髙橋節郎記念美術館から東を眺めると、高瀬川左岸のわが天王原ワインぶどう畑が見えます。 僕は天王原畑の開墾からワインぶどうの生育期にかけての3年間で10回以上は髙橋節郎記念美術館を訪れ、先生の作品に心を癒させていただきました。 地元にこのような漆芸作品を作る方が居られ、漆芸を芸術の域に高められたその努力、創造力、僕の想像を超えたモチーフに癒され、感動し、無収入のぶどう樹育成2年間、不安な僕に力を与えてくれました。 4年目に入り、いよいよ天王原畑で採れたぶどうでワインができるようになるときに、節郎ラベルの天王原ワインをつくりたいと思い、僕のお気に入り作品をワインのエチケットに利用する許可を頂きました。 日本の田舎原風景であり、アートの町安曇野とワインとの親和性をとても気持ちよく感じています。
新しいワインのためのエチケット(表ラベル)の最終調整を進めています。 エチケットの画は安曇野が生んだ人間国宝の漆芸芸術家高橋節郎先生の作品より、僕のお気に入りをお借りすることとなりました。 高橋節郎美術館は天王原畑のすぐ近くにあり、そこが生家でもあります。生家の場所を美術館としたことは、節郎先生にとっても奥様にとっても大変嬉しいことだと思います。 奥様にお会いして、僕のお気に入り作品をエチケットといして是非お借りしたいという熱い思いをお伝えしご承諾いただきました。 節郎ラベルは、単一畑で、異なるブドウ品種を最適な時期に同時に収穫し混醸する手法で、発酵の段階から熟成まで同時進行となるブレンドワインのシリーズです。 ボルドーのようにそれぞれの品種を最適な時期で収穫し、別々に醸造・熟成を経て最後にブレンディングするのではなく、同時収穫して醸造の段階から畑の植生の比率で熟成させていく手法で、ワインとして全体の一体感をより重視した、天王原畑のこの区画、この年のワイン、オンリーワンのワインをご提供することで、その土地のぶどうの毎年違う味わいをお楽しみいただけるのではないかと思っております。
新樽に2019年収穫のカベルネソービニオンとメルローの混醸ワインを熟成中。販売開始は今年の収穫後の予定です。 ステンレスタンクに善光寺龍眼を熟成中。そろそろ瓶詰め作業に入ります。販売開始は5月の予定で準備しています。