第2回目の販売会を安曇野市明科の給然寺大広間にて開催いたします。ご興味のある方はぜひお越しくださいませ。 今回の注目アイテムは、天王原ヴィンヤードの一区画の栽培品種を混醸した「天王原A2019」と「えべや 善光寺龍眼2019」です。 今回の天王原の混醸はメルロー75%、カベルネソービニオン25%で、メルローの収穫期に同時にカベルネソービニオンも収穫し、果汁を発酵段階から一緒に行うことで、より一体感を出そうというものです。 また、善光寺龍眼は長野県の古来からある土着品種で、地元で飲んでいただきたいアイテムです。普段食に相性がぴったりだと思います。
2019年1月から3月は平年に比べて暖かく、月当たり降水量も数ミリと少なく乾燥した冬を過ごしました。その結果、発芽が昨年に比べて2週間ほど遅くなりました。開花も遅くなりました。また、梅雨は平年より10日程度長く安曇野天王原では7月29日まで雨模様で、その後から数日は急に晴天となり最高35度の日が続きました。メルロー樹はこの気候変化に対応できず一部で植物生理障害が起こりました。べレゾンは8月15日頃から始まりとても遅い色付きでした。 この厳しい経過から9月は一転晴天が続き遅ればせながら糖度が追いついてきた年です。 シャルドネはとても良い状態で健全な果実が収穫できました。 追伸 試験的に植えた善光寺龍眼2本の樹に3年目にして初めて各1つずつ果実が実った記念すべき年です。 安曇野天王原の垣根龍眼の実の写真です。
髙橋節郎氏は現在の安曇野市北穂高の地で生まれた漆芸芸術家です。また、再生保存されている髙橋氏生家のある髙橋節郎記念美術館から東を眺めると、高瀬川左岸のわが天王原ワインぶどう畑が見えます。 僕は天王原畑の開墾からワインぶどうの生育期にかけての3年間で10回以上は髙橋節郎記念美術館を訪れ、先生の作品に心を癒させていただきました。 地元にこのような漆芸作品を作る方が居られ、漆芸を芸術の域に高められたその努力、創造力、僕の想像を超えたモチーフに癒され、感動し、無収入のぶどう樹育成2年間、不安な僕に力を与えてくれました。 4年目に入り、いよいよ天王原畑で採れたぶどうでワインができるようになるときに、節郎ラベルの天王原ワインをつくりたいと思い、僕のお気に入り作品をワインのエチケットに利用する許可を頂きました。 日本の田舎原風景であり、アートの町安曇野とワインとの親和性をとても気持ちよく感じています。