2022年9月20日、垣根龍眼を収穫しました。さっそく近くのルミリュウに持ち込んで除梗破砕作業をしてもらいました。 滴る果汁を糖度計に垂らすと目標の20度越え。おそらく平均値では19度程度だと思いますが、棚仕立ての龍眼とは別物が収穫出来てほっとしています。 ただし、ぶどうの収量が棚の3分の1程度ですので、農家として考えれば垣根はやるべきではないと言えます。あくまでも、僕の趣味の世界で龍眼をより凝縮できたら、との想いで栽培してきました。今年の収量からすると、280本くらいのワインになると思います。ルミリュウさんにはシュールリー製法をお願いしています。
善光寺ぶどう龍眼は安曇野市で棚栽培されているのですが、肩落としや先端落としをして子房に仕立てても、糖度15,16度どまりの品種です。ワイン造りの時に補糖するのが当たり前になっています。そこで、今年は、一部の龍眼を陰干しして、水分を20から30%飛ばしてみたいと試みています。陰干しには稲わらをいただいてきてそこに並べてハウス内でおいておきます。 一方、垣根栽培の龍眼のほうは、今年は水分ストレスの違いで大きな差がでました。下の畑の垣根龍眼は水分を吸って大粒になり15度くらいですが、40メートル標高が高い一番上の畑の龍眼は下に比べて小粒で、糖度も19度ぐらいになっています。 今年の違いから言えるのは、水分ストレスをしっかり与えると、凝縮感が出て糖度も上がるのではないか、ということです。 ワインの出来上がりは1年後です。どんなワインになるのか本当に楽しみです。
9月初旬に収穫したツヴァイゲルトレーベを原料にした天王原ヌーボー。 表ラベルの作品は、僕も最近まで知らなかったのですが、安曇野市明科が生んだ天才版画家にして養蜂家であります、隠岐安弘氏の作品をお借りしました。養蜂場で急逝して10年がたったそうで、作品管理は故人の同級生有志でされているということでした。運よく僕のお気に入りの作品をお借りできました。前衛的な感じは、ワイン文化を安曇野に定着させられるかどうか、切り開いていく感じが表れていると思います。 ワインの中身もツヴァイゲルトレーベという珍しい使い方に挑戦しています。早熟系のツヴァイゲルトレーベをフランスに倣って全ぼう発酵をお願いしマセラシオンカルボニックしています。気軽に飲んでいただけたらうれしいです。今回限りかもしれませんが、マグナムボトルのみでコロナ解禁?を祝ってみんなでワイワイ飲めるように大きいサイズでの発売です。 解禁日は、11月13日辰巳琢郎さんを囲んで長野ワインを語るセミナーに合わせて解禁日としました。セミナー内容はただ今鋭意作成中ですので近日中に公開しますが、松本のブエナビスタ大広間で午後2時から開催予定です。要チェックです。