安曇野天王原圃場にはキジさんがたくさん出没します。ここは俺たちの住処だぞと言わんばかりに悠々自適に過ごしています。 それはそれで、自然との共生で素晴らしいのですが、収穫時期だけはどこかに移住してほしいと願っています。というのは、熟してきたぶどうたちをチュンチュンとつまみ食いしてそこから腐敗菌が発生してしまうからです。キジさんの取り分はあげますよ、くらいのおおらかな気持ちでいたいものです。
美味しいワインをいただくには、適度な温度管理がされたセラーで保管されて時を重ねたワインを購入するか、自分でワインセラーを持ちワインを適正に保管して楽しむことがとても重要だと最近思うようになりました。ワイン専門店でも、通常はお客様に手に取っていただくようにオープンなスペースで陳列され販売されている場合が多いです。ワイン販売に力を入れている大手スーパーでも広大なスペースに室温の状態の棚に陳列されています。このような陳列棚にあったレアなワインを買って、ビンテージは4,5年経過していたものですが、残念な味になっていたものに何回か遭遇しました。 適正温度で保管していれば、美味しい熟成を遂げるはずですが、スーパーの室温変化は、夏は28度、冬は20度くらいになっているのでどうしてもワインにとっては高めな温度帯での保管となります。特に白ワインはビンテージの新しいものでないと怖いことになります。 てなことで、僕のプライベートブランドワインの保管場所も適正温度保管ができる広い場所が欲しいと思っていました。今現在は、広さ6畳ほどの江戸時代に造られた土蔵にエアコンをつけています。夏場は天井面で19度から20度、床面で17度なのでなんとかワイン蔵としての機能を果たしているのですが、収納本数が足りないのが悩みでした。 そこで思いついたのが、写真にある土地に穴を掘って地下セラーを造れたらいいなあということです。海外の地下セラーとまではいかないですが、夏場でも18度くらいに維持できるよう、天井面の上には1メートル以上は土を盛ってみようかと考えました。側面と床面は土そのものなのであまり心配する必要はないと思います。 安曇野天王原の一角にあり、ある地主さんのご厚意より譲り受けた土地ですが、斜面でしかも回りが全部道路に囲まれているのでぶどう畑にもなかなかできない立地です。ここに、水平に穴を掘ってしっかりした構造物として20畳から30畳くらいの地下セラーを造りたいと思います。 クラウドファンディングで協賛をお願いしようと考えていますのでご興味ある方はフォローをお願いいたします。
6年前から育成しておりました天王原圃場の垣根龍眼ですが、本日ラベルが届きましたので1本だけ貼りました。 いろいろと試行錯誤を繰り返してきた垣根龍眼、まだまだこれからです。水分ストレスを如何に与えることができるか、が日本の栽培にとって大切なことを少しだけ学んだ気がしています。美味しいワインを飲むためにはぶどうにも苦労してもらわないといけないのです。農家としては水分を適度に与えて果実重量も取りたいと思ってしまうのですがそこはぐっと我慢です。 5月28日の新商品試飲販売会に間に合いそうなのでほっとしています。今回のビンテージ2022は252本ですのでご興味ある方はお問合せいただければ幸いです。