善光寺ぶどう龍眼は安曇野市で棚栽培されているのですが、肩落としや先端落としをして子房に仕立てても、糖度15,16度どまりの品種です。ワイン造りの時に補糖するのが当たり前になっています。そこで、今年は、一部の龍眼を陰干しして、水分を20から30%飛ばしてみたいと試みています。陰干しには稲わらをいただいてきてそこに並べてハウス内でおいておきます。 一方、垣根栽培の龍眼のほうは、今年は水分ストレスの違いで大きな差がでました。下の畑の垣根龍眼は水分を吸って大粒になり15度くらいですが、40メートル標高が高い一番上の畑の龍眼は下に比べて小粒で、糖度も19度ぐらいになっています。 今年の違いから言えるのは、水分ストレスをしっかり与えると、凝縮感が出て糖度も上がるのではないか、ということです。 ワインの出来上がりは1年後です。どんなワインになるのか本当に楽しみです。
9月初旬に収穫したツヴァイゲルトレーベを原料にした天王原ヌーボー。 表ラベルの作品は、僕も最近まで知らなかったのですが、安曇野市明科が生んだ天才版画家にして養蜂家であります、隠岐安弘氏の作品をお借りしました。養蜂場で急逝して10年がたったそうで、作品管理は故人の同級生有志でされているということでした。運よく僕のお気に入りの作品をお借りできました。前衛的な感じは、ワイン文化を安曇野に定着させられるかどうか、切り開いていく感じが表れていると思います。 ワインの中身もツヴァイゲルトレーベという珍しい使い方に挑戦しています。早熟系のツヴァイゲルトレーベをフランスに倣って全ぼう発酵をお願いしマセラシオンカルボニックしています。気軽に飲んでいただけたらうれしいです。今回限りかもしれませんが、マグナムボトルのみでコロナ解禁?を祝ってみんなでワイワイ飲めるように大きいサイズでの発売です。 解禁日は、11月13日辰巳琢郎さんを囲んで長野ワインを語るセミナーに合わせて解禁日としました。セミナー内容はただ今鋭意作成中ですので近日中に公開しますが、松本のブエナビスタ大広間で午後2時から開催予定です。要チェックです。
6年目になる垣根仕立ての龍眼ですが、9月になってから急速に色づき始めました。色づいたと言ってもグリ色です。 棚仕立ての普通の龍眼に比べて小ぶり、小粒な感じです。棚仕立ての場合は、肩を落とし先を落として子房に仕上げるのですが、わが園の垣根龍眼はそのまま放任です。 放任ですが、勝手に小粒、子房になるので凝縮感はあります。酸は今年の残暑に負けずに残っていますのでどのように化けるか楽しみです。 今年は、伝統的なシュールリー製法により造ってもらいます。加えて、秘密の一ひねりを行いますのでワインを乞うご期待といったところです。 収穫は、10月中旬を予定しています。