エチケットは安曇野松川村在住の画家でエッセイストの成瀬政博さんの作品。(週刊新潮の表紙絵を描いていらっしゃいます) 僕が成瀬政博さんの作品に出会ったのは2010年ごろだったと思いますが、安曇野の風景や人々がもつ雰囲気を感じて心に強く残りました。このことが僕が安曇野に戻ろうと考え始めたきっかけで、とても思い入れがあります。ほのぼのとしていて、直接的ではないけれど安曇野の風景の雰囲気を素直に伝えてくれていると感じます。 僕のワインもこんな風に人々の心をほんわかして楽しくしてうれしくしてくれるようなワインになれたらいいな、との想いでエチケットにさせていただきました。 (白ワインのラベル画についての想い) 成瀬さんのこの画を見てこれだ!感じた作品。 僕は、天王原という丘に佇んで海のほうを見ている。本当は、目の前には常念岳や有明山があるけれど、僕はその先の新潟の海に想いを馳せて、離れ離れで暮らしている妻や子供たちのことを想う。 天王原という丘は、僕のフィールドであり、まさに自分の仕事領域でもある。この丘で踏ん張って頑張り、子供たちや何よりも無収入で新たな世界に飛び込んだ僕を支えてくれた妻に感謝しつつ、この丘に佇んでボーっとしている。 そんな僕と安曇野の雰囲気がうまく表現されていると感じた作品。 (赤ワインのラベル画についての想い) 僕と成瀬さんの作品の出会いの画。8,9年前に「安曇野スタイル」の表紙に使われていた作品で、パンフレットをネットで見つけた。そのころ明科の実家の父が高齢で動きが悪くなってきて、農業を廃業して療養生活を始めた。 そのころから、僕は安曇野の実家に時折帰り、両親をどうしようか、悩んでは安曇野を散策していた。新潟の家族には迷惑がかかるし、自分だけ介護にきて最期くらい親孝行しようかと思っていたが、一方で50年前の人付き合いの 大変さも思い出し複雑な気持ちで散策していた。新潟でネットを見ていてたまたま安曇野スタイルの活動を知り、成瀬さんの表紙画をみて感動した。もしかしたら、今の安曇野は子供心に面倒くさい地域ではなく、もっと自由な地域かも 知れない。この安曇野スタイルは見に行こうと思いいろいろなアトリエを回って、好きなことをやって頑張っている人たちとも出会った。僕が安曇野に戻ろうと思い始めた記念すべき画。