安曇野ぼーのふぁーむ明科の圃場区画で一番下の区画は、わが園では珍しく強粘土質の畑です。ゆえに、砂礫質の傾斜地に地下浸透した雨は浸透後粘土層に達しその上面を下に流れてきます。この区画はその粘土層が地表部に露出した部分です。
過去最大と言われる降水量が多かった今年の梅雨により、多数の湧水ポイントがあることがわかりました。この圃場のメルローは30本ほど7月に落葉しました。恐らく水分による毛細根の腐敗死が地下でおきていたのかなと思います。過去6年間で初めての体験でした。
それで、湧水ポイントを覚えているうちにしっかりした排水工事をしてこの区画を良質なぶどう園に改良したいと思います。強粘土質の土壌は長野県内でも良質なブドウが出来ているところがありますので、砂礫質の天王原のなかでは異色の味わいが楽しめるワインになることを期待しています。