添付写真のように北アルプスのふもとに谷間のように広がる安曇平。白馬方面から南に流れる高瀬川左岸に小高い丘のように見える山地がありその先端部が押野山でその裾にアルプスを仰ぎ見る西向き斜面に天王原ぶどう畑が広がっています。
高瀬川右岸はアルプスの麓の気候ですが高瀬川を挟んんで東山側はあきらかに降水が少ないです。
降水量は年間1000ミリ程度と日本でも少なく日照時間が長い地域。アルプスが屏風のようにそそり立っているため、強風も松本、塩尻方面より弱まる傾向があります。
傾斜が10度~15度程度あるので山風、谷風が起きるため常に風が動いている感じです。
夏でも北アルプスからの吹きおろしが谷を抜けていき風通しが良好で、570ー630メートル弱の標高で内陸性気候なので気温の日較差が大きく、真夏でも朝にはぐっと涼しくなります。ぶどうにとっては糖度がのりやすい最良の環境だと思われます。
また、明科天王原は松本平の北端に位置しますが、この地域は日本で一番紫外線量の多い地区です。紫外線が強いとぶどうは有害な紫外線から身を守ろうとして果皮を厚くします。果皮にはワインを赤くする色素やタンニン(渋み)が含まれているため、色が濃くタンニンの豊富な赤ワインになりやすいです。
また、香り成分もぎゅっと凝縮した実になります。